みなさんこんにちは。OKOMEです。
「日経平均株価が○○円」という言葉はよく耳にするのではないでしょうか。
それが今の景気が良いのか悪いのかを表すものであることはご存知だと思います。
それは正解です。
この記事の内容
日経平均株価は有名な企業の株価の平均!
日経平均株価は日本を代表する有名な企業の株価の平均です。
まずは日経平均株価を発表しているところの解説を確認してみましょう。
よくあるご質問 (日経平均株価について) 株式会社 日本経済新聞社 (2018 年2月28日版)
つまり日経平均株価とは
東証一部上場企業約2000社の中でも、特に注目されている225の企業の株の平均価格のことを指します。
そのため、日経平均株価が動くと日本の経済が動いていると言えます。
そして225社を選んだり日経平均株価を発表したりしているのは、「日経」の名前からもわかる通り日本経済新聞社が行っています。
ちなみになぜ225社かというと「特に意味はない」そうです。
計算方法はこちらから。
日経平均株価はどうやって選定されるのか?
では、これらの225の銘柄がどのように選定されているのでしょうか。
日本経済新聞社が公表している選定の基準を確認してみましょう。
よくあるご質問 (日経平均株価について) 株式会社 日本経済新聞社 (2018 年 2 月 28 日版)
つまり日経平均株価に採用されていた銘柄は、
①全ての業界からその企業の業界が持っている影響力の高さ
②どのくらい売買されるのかという頻度の多さ
③安定していくらで売れるかという市場流動性の高さ
で判断されるのです。
市場流動性とは、その株自体がどれくらい需要が大きく、取引が活発化を表します。市場流動性が高いほど、多くの投資家にとって価値が高い株になります。
225の基準に選ばれた会社はすごいところばかり!
このようにして日本経済新聞社から選ばれた225の銘柄は、
トヨタ(自動車)、ホンダ(自動車)、三菱UFJ(銀行)、富士フィルム(化学)、味の素(食品)、NTTドコモ(通信)、ANAHD(空運)、JR東日本(鉄道・バス)、ソニー(電気)、リクルート(サービス)
などがあります。
ほんの一部を抜き出すだけでもこれらの会社の規模はおわかりになったでしょう。
こういった大きな企業の株価を平均し、数値化したものが日経平均株価となります。
なぜ日経平均株価を注目すべきなのか?
以上のことを踏まえて、投資するときに日経平均株価を見たほうがいい理由は何でしょうか。
それは日経平均株価を見るだけで、株式市場全体の株価の動向の把握が簡単に行えるからです。
日経平均株価は台風の目となるような影響力の高い株ばかりです。なので、日経平均株価が動くことで影響されて株式市場全体も動くのです。
日経平均株価を注目するにあたって注意する点とは?
日経平均株価を見るときには、以下の点に気を付けましょう。
- 日経平均株価は一部の企業の株価だけを表す
- 日経平均株価は数年単位での比較ができない
の2点です。
日経平均株価は一部の企業の株価だけを表す
日経平均株価では、市場を正しくあらわさない場合があります。
東証一部上場企業の中で選ばれた225社の株価の平均が日経平均株価です。
例えばもし日経平均株価を構成している銘柄の一つが株価が大きく動いてしまった場合はどうなるでしょう。
そうなった場合、日経平均株価は正しく機能しません。
全体の平均よりも日経平均株価のほうが、構成している銘柄の数が少ないので振れ幅が大きくなるからです。
また日経平均株価を構成する銘柄以外の株取引が株取引市場で大きく動いたときも、これらの取り引きを反映できません。
構成銘柄でない銘柄が大きく動いても、それは日経平均株価の構成銘柄ではないのでその銘柄は計算される銘柄ではないからです。
一方で東京証券取引所に上場する、すべての株価の平均を表すものとしてTOPIXがあります。
日経平均株価は数年単位での比較ができない
日経平均株価は選ばれる一定の基準があります。その基準に基づいて毎年調査されるのですが、選ばれる企業の銘柄が変わる場合があります。
企業の銘柄が変わった場合、選定が外れた企業と新たに選定された企業では事業や規模などが違うため、当然企業自体の価値も異なってきます。その価値の違いが今後の評価の指数として株価に現れるため、日経平均株価は構成銘柄の違いを考慮する必要があります。
日経平均株価まとめ
日経平均株価とは、日本経済新聞社が発表している「日本を代表する有名な企業の株価の平均」のことを指します。株式市場の大まかな動向を知るのに役に立ちます。
しかし日経平均株価では一部の大きな企業のみを対象としています。そのためTOPIXなどのさまざまな情報と組み合せて、現在の経済の状況を把握できるようにしましょう。