開始54秒で売り切れ!今話題の新サービス Funds(ファンズ)を徹底解説

2018年1/29にスタートした新サービス「Funds(ファンズ)」をご存知でしょうか?Funds(ファンズ)は貸付型クラウドファンディングサービスです。利用者は「数か月間~1年ほど」の短期間で貸付ファンドに資金を貸し付け「1.5~6%」の利回りを得ます。

  • ・手数料0円で1円から投資できる手軽さ
  • ・値動きに左右されず安定的な資金運用ができる
  • ・資金拘束期間が短い(数か月~)

上記が評価され、20代から40代の比較的若い層からの人気を集めています。 実際、1/23にスタートした募集は2620万円の案件が54秒で満額申込み、約8300万円の募集もわずか16分で売切れとなっています。Twitterでも話題となっていました。

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なぜここまで人気を集めているのでしょうか?
それには明確な理由があります。

今までの「貸付ファンド」の問題点

近年「ソーシャルレンディング」という「貸付ファンド」のサービスが人気を集めました。ソーシャルレンディングは短期間の貸し付けで「4~15%」の利回りを目指す個人向け貸付ファンドのサービスです。「手軽さ」と「利回りの良さ」が注目され、2017年には市場規模が1000億円を突破しました。しかし投資金が回収できない「貸し倒れ」や「返済遅延」、事業者への「行政指導」などが相次ぎ、投資家の間に不安が広がっています。
ソーシャルレンディングの問題点は「資金の借り手の情報が未開示である」という点にあります。サービス利用者である個人投資家は、資金の借り手に関する情報を十分に得ることが出来ません。投資のリスクに関する情報が少ないために、投資判断が難しくユーザーが損をしてしまうリスクも高くなります。

Funds(ファンズ)は貸付ファンドの問題を解決するサービス

Funds(ファンズ)のサービスを提供する「クラウドポート」は「ソーシャルレンディング」の情報をまとめたメディアの運営をしている会社です。ソーシャルレンディングの問題点を分析し「投資家の視点」に立ったサービスをスタートさせました。それがFunds(ファンズ)です。

情報の透明性が高い

Fundsでは貸付先企業を「上場企業」や「ベンチャーキャピタルから出資を受けている企業」など信頼性があり、財務状態に問題のない企業に限定しています。実際に資金を借りて事業を行う会社も信頼性の高い企業のグループ会社に限定されるので、「どんな企業が資金を使っているのか全く分からない」という状況はなくなります。

【3/18追記】匿名化解除についに対応!

3/18金融庁から「匿名化解除」に関する公式見解が公表されました。Funds(ファンズ)はこれにいち早く対応し、4月以降すべての案件で貸付先の開示を行う旨を発表しました。今まで不透明であった「貸付先企業」が開示されることで、より投資しやすい環境が整ってきました。

積極的にリスクを開示

Funds(ファンズ)のサイトを見ても投資家にリスクを公表する姿勢が見て取れます。

こうした点が投資家から支持された結果、わずか16分で8300万円規模の募集が売り切れるまで人気化しているのです。

投資家に有利なローンの仕組み

Funds(ファンズ)が他のソーシャルレンディングと異なる点は他にもあります。 「貸付の仕組み」に投資家にとって有利な「リコースローン」を採用しています。 ここからは「ローンの仕組みの違い」を説明します。 少し専門的な話になってしまいますが、投資家にとって非常に重要なポイントです。

リスクが高い「ノンリコースローン」

他の多くのソーシャルレンディング事業者は「ノンリコースローン」という仕組みを採用しています。「ノンリコースローン」とは「ローン返済に関する責任を限定した融資契約」のことです。「資金の借り手」が事業に失敗した場合、借り手企業は「金庫に100億円」の現金が入っていたとしても「ローンの貸し手」に返済する必要がありません。投資家にとっては投資金が欠損するリスクが高くなります。

投資家に有利な「リコースローン」

一方、「リコースローン」の場合、「資金の借り手」が事業に失敗した時、自社の資金を使ってローンを返済する義務があります。借り手企業が想定したリターンを得られなかった場合であっても、返済不能に陥らない限り投資家の利回りは確保される仕組みです。投資金が返ってこないリスクが減るため、投資家にとっては有利になります。

Funds(ファンズ)のデメリット

ここまでFunds(ファンズ)の良いところをご紹介してきましたが、デメリットも存在します。

他の業者よりも利回りが低い

他の事業者が「4~15%」の利回りに設定しているのに対しFunds(ファンズ)は「1.5~6%」と比較的利率が低い点です。利回りの高い案件は投資家にとって魅力的ですが、当然「損をするリスク」も高くなります。Funds(ファンズ)は投資家保護の観点から資金の貸付先を信頼性の高い企業に絞っているためです。「利回り15%の貸し付け」は確かに魅力的ですが「15%以上の金利を払ってでも資金が必要な状況にある企業に投資する」ということです。Fundsは「ミドルリスクミドルリターン」の投資なので、安心して利回りを稼ぎたい人向けのサービスです。リスクを承知で高利回りな案件に投資したい人にとっては十分でないかもしれません。

 

投資家が損をするリスクが0ではない

Funds(ファンズ)は投資家の視点に立ちリスクを最小限に抑えたサービスといえますが、「投資」であることに変わりはなく、投資金が元本割れしてしまう可能性は0ではありません。これはFunds(ファンズ)の公式サイトにも記載されています。

「元本欠損する可能性がある」という「マイナスな情報もきちんと伝える姿勢」には好感が持てます。

次回の募集はいつ?

1月23日に第1回の募集をしたFunds(ファンズ)ですが、前述の通り公開からわずか16分で売り切れてしまいました。今後の募集に関する情報はまだ出ていませんが、次回の募集もかなり人気化することが予想されます。申込みをお考えの方は事前に口座を準備しておくことをオススメします。
Funds(ファンズ)は「口座開設費」「維持費」「手数料」が一切かかりません。口座開設にはマイナンバーを確認できる書類が必要になります。詳しくは公式サイトをご確認ください。

あとがき

これからの時代、個人には資産運用の知識が必要となっていきます。年金受給問題や高齢化による社会保障費増大など、お金の悩みは尽きません。

資産運用の分野では、ワークバランスやライフスタイルよって多種多様な選択が可能です。また、そのサポート体制も整ってきています。

ここ数年でロボアドバイザーやクラウドファンディングが台頭してきた背景も含め、視野を広くもって資産運用に取り組むことが一番大切だと実感しています。